2007年 10月 05日
日々是平穏
9月の終りのことである。
俺は躑躅、藤堂、更夜と連れ立って、湘南へとやってきていた。 目指すは江ノ島、LON CAFE。 なんと、漢字で書けば『龍 カフェ』である。 なんとも縁を感じる名前ではないか。 江ノ島灯台のリニューアルと共に開店したこの店は和と洋がミックスされたインテリアとその独創的な料理の数々で来客を魅了し、口コミで人気を高めた店だ。 特に店オリジナルのソースにつけて焼いた、本場フレンチではパンベルデュと呼ばれるフレンチトーストは特に人気があるらしい。 そんなカフェであるが…無論、あまり洋モノが得意ではない藤堂まで連れて此処へやって来たのはワケがある。 それは先だって、躑躅主催のチームで黙示録に参加した際のこと。 丁度同じころ御菓子の城へ乗り込むという悪夢依頼へ入っていた躑躅が。 「悪夢なのが残念です」 と言っているのを聞き、ならばと俺が。 「では最近のウチ(古武道部)の流行であるし…黙示録あがりに現実のデザート、驕るか?」 と言ったのが切欠である。 ちなみにその後の躑躅の答えについては言うまでもない。 とまあそんな経緯を挟みつつこの店へとやってきたのである。 さて、店内に入り注文するわけだが…窓際に面した並びの席へ座ると、まず景色が素晴しい。 江ノ島の頂上に位置するこの店である。 窓からの眺めは江ノ島を一望出来る。 最近は季節の変わり目に伴い、天気も曇りがちであったのだが――この日の午後は運の良いことに晴れ間が広がり、空は海に染められてその青を広々と見せてくれている。 そして注文、皆やはり前もっての説明に期待を膨らませていたスウィーツ、フレンチトーストを所望した。 中はふっくらもちもち、外はかりっと香ばしく焼けたパンが色とりどりのアイスやフルーツ、ソースと共に美しく盛り付けられた皿がテーブルに置かれると、ふんわりと香るバターの香り。 それが出てきた時の女性陣――…躑躅と更夜の顔といったらもう…。 口元に手を当て、パアァっと後光が見えるくらい喜色満面で、背景にふわふわお花が飛び交うくらいです。 ――とは、本人談。(笑) …見ている此方まで綻んでしまう笑顔とはこのことだろう。 少しばかりの時間と手間暇。 それを費やし店を調べ、スケジュールを組み、やってきた店であったが。 …此処まで喜んでもらえれば、それはもう連れて来た甲斐もあると言うもの。 空に同じく、晴れ晴れとした気持ちになる午後を過ごせた楽しい、日であった。
by ryu-itirou
| 2007-10-05 01:34
| 雑記
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