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メガリスゴースト


 付喪神キタコレ。

 ……もとい。
 後輩相澤らの活躍によって、我ら銀誓館学園能力者の前に新たなゴーストがその姿を現したわけである。
 その名はメガリスゴースト。


 ……。

 正直付喪神じゃダメなのかと小いちじかn(ry

 万が一漢字がダメとしても(それでも妖獣は漢字だ)ツクモガミとかカタカナでも良いのではないかと思いながら――…まあそれでも、物品に詠唱銀が作用して発生するゴーストというのはとても面白い、メタ的な言い方を許して貰うならかなり好みである。

 さて、メガリスゴーストについて少々纏めておこう。

 まず、メガリスゴーストはメガリスが破壊された後に発生する。
 その経過はまず、メガリスが破壊されると修復期間というものに突入する、そう、メガリスには自己修復機能が備わっていたのだ。
 まあ俺達が使う詠唱兵器自体、ある程度の自己修復機能が備わっているのだ、メガリスにあってもおかしくはあるまい。このことから恐らくはメガリスも全ての詠唱兵器と同じく、詠唱銀を精製、変化させて作られた物品であるのだろうことが推測できる。
 ……まあ、推測というか――…ぶっちゃけ、あんなアビリティを軽く凌駕する品々が詠唱銀から出来た物品以外であろう筈もないわけだが。(笑)

 そして、メガリスが破壊され、内部に封じられていた力が世界へと飛散する。
 だが、自己を修復しようとするメガリスは、その飛び散った力を収束し、再び一つに寄り集まって形を成そうとするわけだ。
 だがこの時、その力が、(元のメガリスに近い形状の)残留思念の篭った物品に吸収されることがあるという。
 もともとメガリスとはこの世に残された最後の奇跡といっても良いレベルのアーティファクト(忘却期前に作られたであろう品であるから、あえてオーパーツとは言わない)、詠唱銀が人に作用して能力者が、死者に作用してゴーストが生まれるように、無機質に作用して(または意図的に作用させて)生まれたのがメガリスと言っても過言ではあるまい。

 詠唱銀とは思いに反応してその姿を、力を変える物質。
 ごく一部とはいえ、寄り代を持たぬ純粋な力の結晶と化したメガリスが同じ属性、同じ性質を持つ品(残留思念)に触れればそれはなんらかの影響を与えないほうがおかしい。

 かくして純粋な力と、その形によって世界におけるある法則性を持ち、またかつ、思念を宿す無機物がゴーストとして覚醒する。

 それが、メガリスゴーストと呼ばれる存在であるわけだ。
 だが生物の死体を基とするほかのゴーストと違い、彼らにはある問題が生ずる。

 そう、自分で動けないという問題だ。
 ゴーストには目的が、願いがある。
 それを叶えるために彼らは死したのちにも活動をするのだ。(ある意味鶏と卵だが)

 リビングデッドならば愛する者を喰らって腐敗を食い止めたいという願い。
 妖獣ならば痛みを止めるために残留思念を兎に角喰らいたがる。
 地縛霊ならばその怨念を晴らすため、リリスならば快楽を貪るため。
 そのために、彼らは動き、活動する。
 ではメガリスゴーストはどうするか?

 寄生である。
 彼らは物品である己を手にした人間に寄生し、操り、その目的を叶えるために活動を開始するのだ。
 ……遠い過去、メガリスを作り出した方々もよもやこんなはた迷惑な効果があるとはとても思わなかったろう――…まあ、彼らが今、語る口を持つとしたら。

「折角作ったもの破壊してどうの、なんて使い方想定外です!ふじこふじこ!!」

 と、口を尖らせて異議を唱えたかもしれない、うむ、それはそれでご尤も。
 だがしかし、人間世界の守護者であるところの学園としてはそれを推してでも力を高めていかねばならない、というのが現在の方針であるようだから――…きっちり、そのために出てしまう問題点は解決しつつ、メガリスを集めていかねばなるまい。

 今現在出現が確認されているのは大帝の剣のメガリスゴースト、要するに妖刀、魔剣の類であるが…果たして、他のメガリスからはどのようなゴーストが生まれいずるものか。

 不謹慎ながらも楽しみにしつつ――今日はこのあたりで、筆をおくとしよう。



















 ……しかし返す返すも、何故つくもがm(ry
by ryu-itirou | 2008-12-19 00:53 | 雑記