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カテゴリ:雑記( 155 )
She is LOST





















 人はそれを失ってからでなければ大切さに気づけない、なんて。

 その荷の重さが消えたあと。

 背負っている間の、自分の狭量さなんてすっかり棚上げで。

 やっと生まれた余裕で晴れ晴れとした気分のままに、自己陶酔している。

 本当に、人間というのはどうしようもない。

 そんな自己嫌悪に見せかけた自己陶酔を呟く。

 五月の青の下。
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by ryu-itirou | 2012-05-29 00:41 | 雑記
君を守るという約束




























 そんな約束、いつだって、ずうっと果たしてくれていたと

 そんなことを最後の瞬間にすら、お前は言ってくれるから

 いっそう棘は食い込んで、ずうっと痛みを忘れずにいられる

 そう、思っていた、けれど

 あの瞬間、抱き合う二人を見たあの時

 ああ、と思った

 きっとそれは、気のせいだろうけれど

 窓から入る北風が、昼に近い、日差しのせいで

 それでもやけに、暖かく感じてしまったから

 きっと今

 お前が本当に過去になる――なんて

 そんなふうに思ってしまったんだ。おかしいだろう?

 誰あろうこの俺自身が


 そんなことを、許すわけがないのに
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by ryu-itirou | 2012-01-16 21:17 | 雑記
こころつづり

















 来ぬ人を

 まつほの浦の 夕なぎに

 焼くやもしほの

 身もこがれつつ
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by ryu-itirou | 2011-01-21 21:58 | 雑記
ほわいとほわいと・DAY


 大事なことなので(ry

 もとい、そんなわけで一発で内容が判るタイトル講座その1。
 いよいよ当日を迎えたホワイトデー、そのお返しの包装などしつつ、バレンタイン当日の出来事を回想してみようという企画である、はい、拍手。

 さて、まずは2月14日その日、午後からそれはスタートする。
 未だ寒さは厳しいものの、良く晴れた日曜の午後。
 その日その時、その場所は横浜の朧館。そこで俺は家人の作ったチョコレートケーキやらクッキーやら、ホットチョコレートやらババロア、その他もろもろの名づけて『男殺しチョコ地獄』とでもいうべきお茶会のまっただ中に居た。

 いや、勿論どれも美味しくいただいたが。

 終始そんな和やかな雰囲気で過ぎていったお茶会も一通りのものを美味しく食し、あとは各自自由解散か――というところでその着信音が鳴る。

『山下公園にて待つ K・T』

 …はたしてその文面は、どこからどう見ても果たし状のそれ。
 俺のケータイであった。
 いや、イニシャルが書いてあっても、発信先は登録していたアドレスからであったから、誰が出してきたのかは丸判りだったわけだが。

「…ちと、出かけてくるな?」
 そう告げ、口々にいってらっしゃい、と言う家人をあとに、部屋にて出かける支度をすませる。
 そうしていざ、部屋を出ると――そこに一人の手弱女の姿。

 沙那であった。

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名称 :桜二藍
種別 :アクセサリー(大事なもの)
分類 :マフラー (防風、防寒のために首に巻く細長い襟巻きです。)
設定 :柔らかくて肌触りのよいガーゼマフラー。上品な紫と白のストライプ。

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「今日はまだ、寒いですから…お出かけなさるなら、丁度良かったです」
 そう言って、手を伸ばして首にマフラーをかけてくれる。
「…これは暖かいな。ありがとう、沙那」
 フツフツとこみ上げる高揚感に、何か感じ取るものでもあったのか、そうしておいて玄関先、火打石をカチカチと打つ沙那。
「どうぞ、お気をつけて」
「うむ、いってくる」
 ――纏うは黒のライダース、懐にはイグニッションカード。
 吠えよ、我が愛馬XTRA-RAPTOR。
 この先に待つは果たして一刻の修羅か、はたまた永劫の極楽か。
 いやさこの俺に極楽が待っていよう筈もない事は判りきっている。
 我知らず、メットの下で微笑んでいる自分に気付く。
 そう。
 それでも…往く!往かざるおえぬ。

「おーい、凪くんこっちこっちー」
「おぉ、キリヱ」

 そんなわけでメールの主は我が友、束原キリヱであった。
「はっはっは、一体どこのどいつから果たし状が来たものかと吃驚したぞ」
「はっはっは、メンゴメンゴ。あ、死語、てへぺろ☆」
 ペコちゃん的表情を浮かべて言うには、折角のバレンタインなのでプレゼントを用意してみましたよほっほっほ。とのこと。何故かイグニッションしている彼女の手に嵌った白と紫のガントレットはなんの関係があったのだろうか、ひょっとしたら不意打ちの一撃でも入れるつもりはあったのかもしれない。
 とりあえずマフラーとカラーリングがお揃いだな、と笑っておいたが。

 そんなキリヱから貰ったのは此方。

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名称 :浮雲
種別 :アクセサリー(大事なもの)
分類 :傘 (雨や日光を防ぐための道具です。)
設定 :群青色に薄雲の描かれた美しい踊り傘。丸く月のような透かしの意匠が施されている。

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 一般に松葉にも似た意匠――と、思いきや…文字通り松葉のような細い線によって枝葉を描いているのではなく、白い月の透かしによって、これが雲を表現しているのだと知れる。
 寒空へ掲げて見ると、その造形、意匠の見事さに自然とほぅ、と吐息が漏れる。
「…や、これは見事n」
「そんじゃ!束原キリヱはクールに去るぜ」
 …感想を、述べる間もなくバイトがあると去っていくキリヱ。
『ありゃあわりと気が小せぇんだ、小動物っつーかな』
 キリヱとの共通の友であるところの志野が以前述べていた言葉を思い出して。
 微笑み。「有難うキリヱ」と、届くとも知れぬ謝礼を述べるに留めた。

 さて、その後。
 ついでにと横浜の駅前で買い物なぞすませて帰宅すると待ちかねたようにやって来た人物が居た。
「ハッピーバレンタイン♪今年も天に手伝ってもらいつつ、心を込めて作りましたっ!食べてくれると嬉しいな…」

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名称:*。 Honey Heart。*
種別:アクセサリー(大事なもの)
分類:ソウルフード (心の拠り所となる食品であり、足りなくなると補充しています。最早、体の一部?)
設定:ちょっぴりビターなハート型のガトーショコラ。口に入れた瞬間に舌の上でとろけます。

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 八重であった。
 聞くに、先のお茶会とはまた別に、俺用にと予め作っておいた代物であるとのこと。
 一粒味見をすると、ほろ苦さの中にとろけるような甘さがあるなかなかの逸品である。

「……うむ、美味い。これならばそんなに甘くもないしまだイケてしまいそうだな」
 そう笑って告げると、花が綻ぶような笑みを見せた。
 なんだかんだで、晩御飯のあとにでもデザートに二人で食べようか、という話になり、また夕食の時に、とその場で別れた。
 有難う、八重。

 そうして部屋へと廊下を歩いていると…渡り廊下の先からだだだだだ…!と、元気な足音を立ててやってくる小柄な人影。
 ノラであった。

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名称:ろじうらひるさがり
種別:アクセサリー(大事なもの)
分類:書物 (文字や写真、絵などが印刷された紙を綴り合わせた書物です。)
設定:昼下がりの、街の猫たちの写真が収められた本。癒し系。

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「凪センパイ、猫好きだから、猫の本だよ!」
 えへへ、と笑うノラの笑顔も、それはそれは本に勝るとも劣らぬ輝きを持っていたわけだがそれはこちらの話だとおいておき、礼を述べてパラパラとめくる。

 その本の1ページ1ページ全てに、町でふと見かけるような、ごく当たり前の、飾らぬ猫たちの様子が、描かれていた。
 いや、写真であるから描かれていたというのは違うか、映し出されていた。
 その様子は、やはり飾らず、朴訥な、しかし元気一杯な笑顔がとてもチャーミングなこの後輩と同じ魅力を持っているようにも思えた。
「これはどうも有難う。…そうだ、では俺の部屋で一緒に見るか?」
「うんっ!ご飯までまだ時間あるしね!」

 ――…そうして穏やかな、初春の一日は過ぎていった。
 その日の夕飯後、さらにココナと八重から、午前中に行われていた学園主催の『あみぐるみを作ろう』という催しで作ってきた猫のあみぐるみ――その姉妹猫が贈られ、モモとミドリと名づけられた二匹が俺の部屋のサイドボードの上に並ぶことになるのは――また、別の機会に語ることとしよう。

 …あの良き日と、プレゼントに込めた心遣いをくれた皆へ、心からの感謝をこめて。
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by ryu-itirou | 2010-03-14 16:02 | 雑記
ゆりゆり アゲイン



 や。
 往年のポルノアニメとか全然関係ないから。

 と、要らぬ前置きをしつつ、現在の学園を取り巻く情勢を自分なりに解釈すべくまとめを敢行してみる。
 まずは学園と敵対する勢力をあげてみよう。

【妖狐(大陸)】
 日本妖狐の里を襲ったが学園の助力により失敗。富士山裾野に存在した前線基地も学園により破壊。

【欧州吸血鬼】
 原種ヴァンパイアを中心として艦隊を組織、日本へと襲来するも学園により壊滅、残党は影の城と共に海に沈む。なお、完全なる原種ヴァンパイアになると『流れる水』と『日光』への耐性をなくすらしい。
 生き残りの原種ヴァンパイアが二名、九州は宮崎県に潜伏。
 なお、嘗て欧州で学園が遭遇した完全なる原種ヴァンパイアに『伯爵』と呼ばれる存在がおり、新たに学園に加わってくれたサンダーバード、スティーブ・ロードの話によればヴァンパイア勢力の目的は『伯爵を日本に呼び寄せること』だという。
 また、そのために海に沈んだ原種ヴァンパイアのリーダー格、オクタンス以外の何物かが暗躍しているのだという。
 九州に潜伏している日本生まれの原種ヴァンパイアの生き残り、アレクサンドラとロルフがその一端を担っている…と予測はするが、原種になってまだ間もない彼らが、伯爵の日本召喚についてその主導権を握っているとは考え難い。
 つまり、彼らの背後にまだ姿を見せぬ何者かがいるのだと考えられるだろう。
 いっそ、嘗て欧州より渡来し、それからずっと日本に住んでいた吸血鬼一族など居てもなんら驚くことはないのだから。

 【ナイトメア】
 凄く。
 凄く凄く、凄く……久しぶりに動きがあった。
 その名も、ナイトメア・ビースト――悪夢の獣。
 果たしていかなる所業の故か。ナイトメアに取り付かれ、己が体が獣と化す夢を見ていた人間が、その肉体の変容を夢幻の世界だけでなく、現世の体へも及ぼされたという事件が起きたのである。
 ナイトメアは言う。
 ティンカーベルを奪うだけでは飽きたりぬか。
 もはや計画は止まらない…と。
 それは果たしていかなる計画か、いよいよもって、夢幻の精神世界より現世へと姿を見せるのか。
 そう考えていた矢先のことであった。
 ――そう、未だ記憶に新しい『最悪の最悪(タルタロス)』の渋谷壊滅作戦である。
 うむ、まあその人選というか所業というか残念っぷりはどうなんだとツッコミを入れたくなる気持ちはよく判るがその力は本物である、冷静に分析しよう。
 各々がナイトメア適合者のアビリティに似た力を持つナイトメアビーストたちを率いた八人は、それぞれがナイトメアに留まらない特殊能力すら所持していた。
 これはナイトメアの力が、適合者の扱う力に留まらないポテンシャルを持っているだろうことに他ならない。
 事件自体は、その張本人たちの残念さ加減と、学園能力者のお陰で大事にならず防げたものの、ここでさらにどんでん返しが待っていた。
 タルタロスのリーダー、ロォォォォォォォォング・ミッドナイトの言葉である。
「いや、ゆり姫様の命によりィ、世界結界を破壊するのだァ!」

 ……ゆり姫、姫は兎も角ゆり、とひらがなで発音された気がするその名前にふと既視感を憶えるのは何故だろう?ああ、やけに月が赤い、それはどこかで誰かが罪を犯しているからさ――そんな台詞をどこかで聞いた気もするが、まあ一先ずおいておくとして。
 どうやら、ナイトメアビーストを大量に生み出し、渋谷を壊滅させるこの作戦が、さして重要なものではなかったことは明白なようで、さらに彼らはナイトメアの意思を汲んでどうの、とかそういう感じはさして見受けられない様子でもある、あくまで自分たちの意思で事件を起こそうとしていた様子なのだ。

 ということは、ナイトメアたちはあくまで夢を介して現実へと影響を及ぼす力のみを――人間に与えるようになったということなのだろうか?
 まだ全ての資料を読み終えていないのでなんともいえぬが、なにか巡礼士たちの本拠地へと向かった方向で嫌な予感がしなくもない。というかそっち方面の親戚が不穏な電話を寄越して来た。

 はてさて、まだまだ平穏は遠いようである、老け込むにはまだ早いということだろうか?

 と、最後に先日のバレンタインデー、贈り物をくれた皆は有難う。
 ホワイトデーには、せいぜいご期待に添えるお返しが出来るよう、尽力させて貰うな?
 そう結んで、本日の記述を終えるとする。
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by ryu-itirou | 2010-02-17 22:54 | 雑記
年賀状











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謹賀新年



新春のお喜びを申し上げます

昨年中は大変お世話になりました

本年もどうぞ宜しく御願い致します




平成二十ニ年一月一日 元旦 凪龍一朗 

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by ryu-itirou | 2010-01-01 17:38 | 雑記
Faker



 日中はやんでいた雪が、静かにまた降りだしていた。
 風は北西から。
 遠く海面を渡って来るそれは、冷えた体から最後の温もりの一滴まで絞りとろうと強く、吹き付けている。

 沈まずに残った輸送艦の甲板に立って、赤と黒に染まる空を眺めていた。
 …コツ。
 そっと歩み寄る足音、長い黒髪を靡かせて、彼女は自分とはまた別のモノを見ている。

 それは甲板一面に広げられたブランケット。
 その中にはある者は年老いた、またある者は年若い、戦いに傷つき、力尽きた者達(だったモノ)を静かに、しかし無機質に包み込むブランケット(死体入れ)。

 彼女はそっと、じっと、その中の一つを見つめている、つい先ほどまではその傍らに跪き、両手を組んでまるで祈りを奉げるかのように蹲っていた。
 いや、それは恐らく、本当に祈りを奉げていたのだろう。

 その中に眠るのは長い金髪の、いまだ年若い、いっそ子供とも言って良い少女だった。

 そう、子供だったモノ。
 己が感情に突き動かされ、それが正しいと声高に叫び、その果てに理想に殉死した子供。
 狡賢く周囲の顔色を伺い、阿り、時に声を潜め、時に理想を叫びながら生き汚く生に縋りつく――いっそ何時からかすら思い出せないくらい前から、そういう生き方をしてきた自分とは真反対に生きた人間だったモノ。

 愚かで、けれどだからこそ純粋だった少女のために、彼女は泣いていたのだろうか。
 背を向けて、ただ空を見ていた自分にはそれは判らない。

 彼女は声もなく、ただ隣に立っている。
 空には学園が手配したヘリが群れ飛び、生徒達の回収作業が今もまだ続いている。
 ふと、彼女の肩が震えた。
「寒いのか」
 もし寒いなら、早くに陸へ戻った方が良い。
 そう、声をかけようと視線を動かして、唇を閉じる。

 そうしてただ黙って、彼女の肩を抱き寄せた。
 そうしてただ黙って、暫く二人、赤く黒い空を、眺めていた。

 そんな戦争の終りだった。
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by ryu-itirou | 2009-12-20 23:07 | 雑記
「我君ヲ愛ス」



「…月が、綺麗ね」
 あの時、そう、あいつは呟いた。



















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 俺がその言葉の本当の意味など知らないと判っていて、あえてそう呟いた。
 それは、酷く乱暴で一方的な。

 生涯ただ一度きりの、告白だったのに。
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by ryu-itirou | 2009-11-23 23:52 | 雑記
小さい秋



 先週末のことだ。
 一人バイクを走らせ、峠のカーブを楽しんでいるとどこからか車が集まって来るのを感じた。
 時間はまだ早い、朝の9時前くらいのことだったろうか。
 普段ならばこれだけの数の車が走る場所ではない、まして休日の朝、通勤のためのそれではないことは明白。
 そのまま走っていると、空き地に臨時の駐車場が設けられ、路肩の歩道をご婦人やら家族連れの人々が歩いているのを発見した。
 ふと道端を見ればそこには。

『コスモス・フェスタ』
 との看板が。

「…これは良い土産になる」
 早速駐車場にラプトールを停め、その場所へと向かう。

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 ――…一面のコスモス畑――…少々逆光気味だが。(笑)

 残念ながら、先日の台風やら大雨やらで半ば花が倒れてしまっていたり「去年よりは良くないわねぇ」との、常連らしきご婦人の言葉もあったが、それでも摘み放題、中には今流行だというオレンジ色をした八重のコスモスもあった。
 入り口にて鋏を借り受け、なるべく蕾のついているものを、長さを揃えて摘む。

 どういうものが良いのか、またどう切ってやれば良いものか、周囲の方々にお聞きしながら小一時間。
 なんとかほどほどに、良いものが詰めたとお世話になった方々へ礼を述べて朧の屋敷へと戻った。

 幸いなことに、この小さな秋の土産は家人にも喜んで貰えたようであった。
 この小さな花の名に込められた小宇宙――その小世界には恐らく、はかなくもけなげな、幸せの色が秘められているに違いない。

 普段やりなれぬ作業は少々気疲れしたものの。
 大変良い、休日であった。
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by ryu-itirou | 2009-10-22 23:33 | 雑記
くるねこ


















 9月15日、夜。
 くるねこ大和さん著、くるねこを全巻読む。

「……」

 読後。
 キッチンにて珈琲を淹れ、じんわりと胸に残るモノを味わった。

 くるねこ 1~4巻 エンターブレインより大好評発売中。
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by ryu-itirou | 2009-09-15 22:25 | 雑記