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R.I.P.

















 その晩年は世間を騒がせていたものの。
 一代で此処までの評価を得られるものを作った彼は、やはり天才と言われるだけのものがあったのだろうと、ニュースを眺めていた。

 武道、武術の動きが美しく感じるのは、無駄がないからだ。
 極限まで贅肉をそぎ落とした、実利一辺倒の美がそこにある。
 古来の先達達が心血を注いだそれは、年月を経て変えがたい価値を持つ。
 だがそれも始まりはたった一人からだ。
 ただ一人の、天意を受けた人間が得た理から流れは生まれる。

 ――目指すべきところこそ違え。

 天賦の才を持ち、さらに一切の妥協を許さぬ完璧主義者であった彼が作り上げたダンスもまた、古来の先達達が練り上げたそれに匹敵するものがあったのではないだろうかと思わせた。





















 不世出の天才。
 世紀のエンターティナーであったマイケル・ジャクソン氏へ追悼の意を表明してここに記す。
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by ryu-itirou | 2009-06-26 22:54 | 雑記
ディスティニー



 サーガである。

 …いやまさかこういう形で戦争(ある意味)が来るとは――正直、予想外であった。(笑)
 果たして、厳密に言えば能力者の仕事では無いのかもしれない。
 何故ならば、今回の敵――このMMOの運営サイド――が、俺達能力者が相対すべき敵、ゴーストや能力者、来訪者であるのかどうか、というのが…実際のところ判らないからだ。

 とはいえ、ゲームプレイに没頭する者が、かの夢の中の来訪者ナイトメアが起こす事件に同じく悪夢に囚われ。
 さらに、参加者からは「ゲーム内で命を落とすと現実世界でも死ぬ」などの言質も取れた。

 ある意味すでに、これらゲームに関わる超常現象が、敵は世界結界の外の、真実の世界を知る者である――そう、告げているといっても過言ではないだろう。

 …敵を知り、己を知れば百戦して危うからず、という。
 敵の正体も、能力も、強さも判らずに敵陣へと攻めこむなぞ、愚か者のすることだが――今回の戦い、これは実際のものではない。

 今すでに、崩壊の危機に瀕しつつあるかの架空世界では、ゲーム内のイベントという隠れ蓑の裏で、現実に生きるプレイヤー、その魂を根こそぎ悪夢に捕らえる奸智なる目論見が進められている。
 それを防ぐのは勿論だが――…先にも述べたように今回の戦いは架空の世界での戦いで現実のものではない。
 流石にこの世の神秘への抵抗力を持つ我々能力者の魂を捕らえることは出来ず、最悪の場合でも命を落とすことはない。

 だからこそ学園も、ある意味出たとこ勝負とすら言えるこの作戦を実行に移したのだろう。
 準備時間が少ないのも、恐らくは敵に生まれる不信感からの警戒、対策を打ち出す前に決戦の日を迎えるためのもの。

 …形こそ違え、この一戦に多くの人々の運命が掛かっているのは確かだ。
 それでは明日の決戦に備え、同じく頑張っている学園諸氏と、ギルドチャットで励ましあいながら――…もう少し、レベル上げ作業を進めるとしよう。(笑)
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by ryu-itirou | 2009-06-20 01:34 | 雑記
Happy Birthday



 先日のことだ。

 俺はめでたく、二十歳の誕生日を迎えることが出来た。

 快挙である。

 果たしてその瞬間、深夜0時を迎えるその瞬間には、思わずしみじみとした感動の波が胸中へと押し寄せて来たほどである。
 快挙、というからにはそれなりに理由というものがある。
 それは俺が、まだ小学校へあがる前くらいの歳から――『果たして自分は二十歳まで生きられるのだろうか?』――そんなことを考えて生きていたからに他ならない。

 …我ながら暗い子供であったことは認めざるおえない。(笑)
 そういえば、ふとそう思ってしまった瞬間というのを、今も覚えている。

 夏の夜だった。
 父と一緒に風呂へ入り、上がったあとは浴衣姿で庭先へ出て涼むのが、夏場のお決まりだった俺は、いつものように庭へと出ていた。
 実家の庭先にある池に、白々とした月が光り、灯篭型の電灯へ点いた明かりが、ぼんやりと月と顔を並べていた。
 連なった木々を撫でながら、山の向こうから渡って来る夜風は火照った肌に心地よく、水音を立てて水面を揺らす錦鯉達をもっとよく見ようと、池の端へと座り込む。
 ズキン、と、腰が痛んだ。
 一度思い出すと、肩も痛んだ、足も、腕も、顔も痛んだ。
 昼の稽古で、散々に木刀で打たれた打撲箇所だ、漏れそうになる声を歯を食いしばってかみ殺す。
 耳に煩い蚊の羽音を感じながらも、それを払うことも出来ずに痛みに耐えていたのを、よく憶えている。

 その日の昼、木刀で俺の肩を打ち、そう叫んだのは誰だったか。
 大叔父だったか、もっと遠い親類だったか。
 尋常な稽古では『力』なぞ得られぬ、というのが彼らの言い分だった。

「七百年の呪いを跳ね返すにはこんな修練ではまだまだ生ぬるい――!」

 そう、呪いだ。
 それは世界結界、という名の。
 長い長い忘却期を経て、未だ俺の家は、ゴーストとの因縁を断ち切れずに、忘れられずに居た。
 俺の生まれた家そのものにはまったくと言っていいほど、能力者が生まれなくなった。
 普通ならば、そのまま古い戦いの歴史は先祖の絵空事と忘れられるところだったろう。
 だが、本家――俺の生まれたその家――と血を繋ぐ家々には、どの世代にも、何らかの『力』を持つ人間が少ないながらも生まれていたのだ。
 そして彼らは実際に、余人には見ることも感じることも出来ぬようになっていた人類の敵――ゴーストを感知し、戦いを続けていた。
 ならば『その歴史』は、つまり真実であったということになる。
 現に今、実際に戦うべき敵が、存在するのだから。
 そして本家と呼ばれ、それら家を纏める立場である俺の家には何故『力』持つ子が生まれぬのか?
 何故本家の人間だけ戦う力がないからと、命を張ってお勤めを果たす我らの後ろで、安穏と暮らしているのか?
 それら家々から、力ある者をあるいは養子として、あるいは婿や嫁として縁組しながらも、その鬱屈した感情は澱のように彼らの胸に溜まっていく。
 世代を超えてすら、積み重なっていく。
 そうしていつしか、本家は呪われている、という見解が実しやかに囁かれるようになったというわけだ。
 だが、もともと自分達の土地を、血を、人を守ろうと。誰に言われるでもなく、先祖代々の勤めを果たそうという高潔な人たちであることは間違いなかった。
 そんな負の感情にいたずらに心乱すような心弱き者では、早々と命を落とすのが関の山である。
 何らかの、他の要因があったのだ、現に彼らは稽古の時、お勤めの時にはとても厳しく、また怒り狂う鬼のようでもあったけれど、俺を可愛がり、大事にしてくれる時も確かにあったのだから。
 であるから――祖父や、父、母とても、彼らを無碍に糾弾し、遠ざけることも出来なかった。
 それに…今となっては、彼らを突き動かしていたがなんなのか、はっきりと答えることが出来る。

 ――見えざる狂気。

 敵を遠ざけるために人類が張った世界を包む歪な殻。
 だが、世界の理すら変容させるその大呪術は当然ながら、世界の一部である人すら、歪めてしまうものであったということだ。
 当然ながら、当時の俺にそんなことが判ろう筈もない。
 誰にぶつけられるでもない戸惑い、憤り、不安、悲しみ――だってそうだ、自分に力がないのが悪いのだ。
 だから、お父さんもお母さんも、先生(お爺さん)にだって悲しい顔をさせる。
 真剣の稽古をすれば切り傷を手当てしてくれる、今日だってお風呂あがりにやさしく、いっぱい湿布を貼ってくれた。
 お勤めに連れて行かれて、お化けと戦うお身内の人たちを見せられることもある。
 すごくすごく、すごく怖くて泣いちゃったりするけど、誰もやらなくていいなんては言ってくれない。
 やめることは出来ないんだ、これは必要なことなんだ。
「……平気だ。こんなことくらいなんでもない。僕は強くなるんだ、強くなるんだ強くなるんだ」
 そう、静かに、けれど強く自分へと言い聞かせた。

 ただ――…。

 …灯篭の灯りへ飛び込んだ蛾が、はたはたと。羽を焼かれてのたうつのを見た。
 池へと落ちたソレを口にしようと、鯉達が先を争って波立て、美しい水月を尾で打ち砕いた。
 その時だった。
 とても綺麗で、とても醜悪なその景色をぼんやりと眺めながら、そう思ったのだ。
 自分は果たして、いつまで生きていられるのだろうかと。

 今思えば――。
 …今思えば、このようなまったく大したことでもないことで、よくもくよくよと考えられるものだと我ながら呆れてしまう。
 まあ年端もいかぬ子供であったから致し方ないかと考えもするが、もう少しくらいは聡くても良いのではなかろうか。
 だってそうだ、ゴーストと戦う能力者は確かに命を落とす機会は多かろう、現にウチの身内とてその平均寿命は日本人の平均的な寿命からは大きく下回る。
 けれど、普通に生きていたところで常に、どんな瞬間だって死の危険性など潜んでいるのだ、なんら不思議なことでもない、ごく当たり前の話である。
 上手に割り切りが出来なかったのだな――…まあ、流石にその歳で割り切ってしまえというのも酷な話か、というかあの時そう思ったから、今こう考える俺がいるわけか、と。
 二十歳になった夜、しみじみと振り返るわけである。

 さて、話が長くなったので纏めよう。
 俺が小さな頃からただ静かに、けれど確かにすぐ傍らに。それこそ影のように。
 死は、すぐ近くにあった。
 だから俺がソレを意識するのは、普通の子よりほんの少し早かった――。

 ――まあただ、それだけの話である。




 …そうそう、毎年恒例となりつつある誕生日プレゼント自慢はまた後ほどに回させていただきたい。
 プレゼントをくれた皆に、心からの感謝をしつつ、筆を置くとする。


 四方山話四方山話。
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by ryu-itirou | 2009-06-18 00:38 | 雑記
ファッションバトン(お洒落バトン)


















 今日は大変天気が良かった。まさに五月晴れである、風は爽やかにして陽射しは明るく、浴びているだけでエネルギーが沸いてくるようなそれ。
 緑は輝いて、空は青い。
 浜辺までのジョギングに始まって、ついついみっちりと体を動かしてしまった。
 
 シャワーを浴びてすっきりしたところで、八重から回って来たバトンに答えておこうと思う。
 長くなるので回答は追記に。

【回答編】
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by ryu-itirou | 2009-06-07 17:39 | バトン