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君を守るという約束




























 そんな約束、いつだって、ずうっと果たしてくれていたと

 そんなことを最後の瞬間にすら、お前は言ってくれるから

 いっそう棘は食い込んで、ずうっと痛みを忘れずにいられる

 そう、思っていた、けれど

 あの瞬間、抱き合う二人を見たあの時

 ああ、と思った

 きっとそれは、気のせいだろうけれど

 窓から入る北風が、昼に近い、日差しのせいで

 それでもやけに、暖かく感じてしまったから

 きっと今

 お前が本当に過去になる――なんて

 そんなふうに思ってしまったんだ。おかしいだろう?

 誰あろうこの俺自身が


 そんなことを、許すわけがないのに
by ryu-itirou | 2012-01-16 21:17 | 雑記