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今治市開放戦終了



 当日夜のことだ。
 山中で一休みしたのち、三々五々に帰途につく学園生徒と別に、所属している身内結社の面々と道後温泉へ足を伸ばして一泊してきた。
 伊予牛のしゃぶしゃぶに船盛、松茸の土瓶蒸しに芋炊き、鯛めし等々のご馳走に舌鼓を打ちつつ戦いの疲れを取り、日本最古の温泉郷にて疲れを癒す。

 そういえば朝起きた時。
 同室の青柳が起きぬけになにやら妙な顔をしていたのは何だったのだろうと思いつつ…夕べ鎌倉へと戻ってこの日記を書いている。

 さて、そんなわけで。

 こたびの戦いも、おかげさまで大きな怪我もなく終えることが出来た。
 タッグを組み、共に戦線を支えてくれた八重には感謝である。
 そして勿論、戦いに参加したすべての皆へもお疲れさんと言葉を述べさせて貰いたい。

 結果はと言えば、土蜘蛛の女王、天輪宗(百地・いろはの救出)、リリスの首領揺り籠の君、と3つの目標のうち2つを達成することが出来た。

 恐らく参加した学園の皆が口惜しく思っているであろう揺り籠の君、通称ゆりゆりの逃亡については…個人的には、まあ致し方ないかなと思わなくもない。

 運命の第7ターンにおいての逆侵攻を誘っての撃破。
 決まれば痛快な、確かに良い手ではあったものの…。

 赤信号、車は急に止まれない。

 そんな交通標語と同じように、6千人近い学園の巨大な力はそうそう急ブレーキは効かなかったようである。
 メタな話になるが、出先から携帯で参加してくれていた者など、逐一ポジション結社を確認して参加するのも難しい。
 そんな事情を鑑みるに、当日まで勢力も判らない戦争ではなかなかこういう手段を用いるのはどうやら難しいようである。
 だが今回試してみることによって、逆侵攻を利用するという手段が難しいことが判っただけ、進歩があったというものである。
 いわんや、戦争などと言うものは自分一人の力で行えるようなものでは決してない、俺達は一騎当千などとは、まだまだとても言えぬ力量しか持ち得ない。
 組織あげての戦争は、それに参加した能力者皆の総力を結集してやるもの。
 であるならば。
 自分の考えと違ったから、想定した流れと違ったからといって怒るなどというのはまったくの筋違いというものだ。

 この経験を、次回以降の戦いでまた生かしていければ良いのではないかと思う。

 しかしあのゆりゆりは頭が良いのか悪いのか、と思ってしまう。
 冷静に此方の戦力を測っているように見えて、その言動や行動はとても素直、まるで小さな子供のような印象すら受ける。

 さらに言うならば、彼女はいったいなんなのだろう?
 リリスだろうといわれているが、そのリリスをも魅了する彼女の力は、一概にただのリリスと一括りにしがたいものがあると思うのだ。
 そして彼女が、何時から現代のこの世界で活動を始めたのかと、そこも個人的には疑問である。
 というのは――…以前の日記でそれらしいことを書いたが、俺はてっきりこのゆりゆりが、天輪宗の老人達が言っていた『大いなる災い』なのではないか――そう思っていたからだ。

 しかしこたびの戦いではそれを裏付けるような情報を得ることが出来なかった。
 であるから…瑞貴が四国に渡り、封印石を集め始めた時期と、蜘蛛童とリリスが組んで起こしていた事件。
 そして、ゆいゆりがこの世界で動き出した時期を照らし合わせることによって、事実関係を探りたかったわけである。
 蜘蛛童とリリスが組んで起こした事件については、まず間違いなく瑞貴とゆりゆりの同盟があってこそのものだろうことは判る。
 だが、それと瑞貴が封印石を集めていた事実が繋がらないのだ。

 なので今になって、まだ大いなる災いなる存在はこの世に現れていないのかと思えてきたわけだ。
 またそうなると、あれほどの力を持つ揺り籠の君がこれまでどこでどうしていたのかというのがまた気になる。
 強大な力を持つ彼女が前々から活動していたのならば、学園が気づかないわけがないのでは?と、思えるからだ。

 まだまだ謎が多く、想像するのにも情報が足りないが――…再び彼女が動きを見せた時には。

 必ずや、首根っこひっ捕まえて、息の根を止めなければならないだろう――それが能力者の勤めであるが故に。

 しかし今は一先ず、お疲れさん、と。
 ねぎらいの言葉をもって、この記事を閉じたいと思う。



















 …ああ、そうそう。
 個人的には、四国の封印石を開封しての妖獣援軍が出るならば…かの封印石依頼に出てきた狸型の新たな妖獣が出て来て欲しかった。(笑)
by ryu-itirou | 2008-09-30 21:48 | 雑記